胎盤と羊水のトラブル

羊水過多(過少)

妊娠中・後期の羊水のほとんどは赤ちゃんの尿です。そして赤ちゃんはこの羊水を飲みこんで胃や腸から吸収し、また尿として出しています。これを羊水循環といいます。
羊水過多ではママの妊娠糖尿病などが原因で尿の産生が多くなったり、赤ちゃんの消化管の奇形で吸収が悪いと起こります。羊水の量は妊娠8~9カ月に最も多くなりますが、羊水過多の6~7割は赤ちゃんにもママにも原因がないのです。むやみに心配することはありません。羊水過多は赤ちゃんに元気がなくなり、尿の産生が少ない場合に注意が必要です。
この場合は安静にして、胎盤の血流を増加し、赤ちゃんに少しでも多くの酸素や栄養を供給します。赤ちゃんの様子を見ながら、お産の時期を決めます。

前期破水

前期破水は、陣痛が来る前に赤ちゃんを包む卵膜が破れて、羊水がら流れ出すことの総称です。原因は卵膜に細菌感染が起こって、弱くなるためです。
破水すると、陣痛が来て、お産になりますが、妊娠37週以降なら、赤ちゃんが成熟しているので問題はありません。
赤ちゃんが未成熟な時期の破水では、感染予防とともに子宮収縮を抑える治療が行われます。
破水が大量の時は気づきやすいのですが、少量だとおりものと間違いやすいので注意しましょう。膣から生あたたかい水が下りた感じがしたら、シャワーや入浴を控えて産院に連絡しましょう。
妊娠37週以降では、破水すると24時間以内に自然に陣痛が来ることが多いのですが、陣痛が起こらない場合は、子宮内感染を未然に防ぐため、陣痛促進薬などで分娩誘発をすることもあります。